今回は大学職員の志望動機の作り方について述べていきたいと思います。

大学職員でも当然のごとく、採用試験では志望動機が問われます。その方式は大学によっても雇用形態によっても異なりますが、肝に銘じておいた方が良いのは、非常にたくさんの量を書かされる大学が多いと言うことです。

それは、大学というところは、アカデミックで文章を書くことを本業としているのが根本にあるからだと思います。教授じゃなくても、職員にも最低限の文章力や論理的思考力が問われてきます。

民間とは違いよく練って書かないと簡単には通りません

ただ、傾向はあるので、時間をかければ誰でもそれなりの志望動機が書けます。100大学以上の応募を5年かけてしてきた私ですので、大体の傾向と作成方法のコツはつかんではいますので、ここで少しお伝えしたいと思います。

まず、大学職員の志望動機は2つの点について述べていくのがいいと思います。

一つは、なぜ大学職員になりたいのかという理由です。大学は民間の会社とは異なる業界です。特に、民間からの転職を希望している場合、なぜ民間ではダメなのかということを説明する必要が出てきます。
また、社員ではなく職員であるという点にも注目してほしいと思います。私は現に大学の人事で働いたことがあります。職員の方と話す中でいつも話の節々で大学と民間を比較している方がいました。その方が言うには、大学は半分国からの税金で運営されていると。つまり、半分は公務員なのです。大学職員を志す理由として、なぜ公務員になりたいのかと置き換えて考えてみても良いのかもしれません。

もう一つは、大学の中でもどの部署でどう働ききたいかという点です。大学には様々な部署があります。そして部署により、色も働き方もそれぞれです。特に大学の専任職員、いわゆる総合職を志望する場合は、ほぼジョブローテーションがついてきます。ですので、この仕事だけやりたいと専門職を志していても一生同じ部署でということはまずありません。
それでも、採用試験では、希望する部署とそれに対する何かしらの経験やスキルやマインドを聞かれることが多いです。
それを踏まえると、その大学の中でもどの部署で働きたいかと言うことをはっきりさせ、これまでの自分の経験になるよう裏付けとして書いていく。その上で、未経験分野においても、積極的に携わっていく前向きな姿勢を示すことが大事だと思います。

ここで大学職員の志望動機を作るための、具体的なヒントをあげたいと思います。


大学の組織を考えるにあたり、大きく2つの分け方ができます。一つは学生支援、もう一つは学校運営です。
学生支援は教務やキャリア支援やボランティア支援などの部署に代表されます。学生と直接接する機会の多い仕事です。
学校運営は総務や経理や情報システムなど部署に代表されます。法人側の事務です。
図書館や研究支援などの部署もありますが、事務仕事ですので学校運営に近いかなと思います。

ですので、大学のどの部署で働きたいかという志望動機を作る場合、学生支援なのか学校運営なのかを枠組みとして、自分の経験やマインドになぞらえて書くのが良いと思います。
そして、部署を知る手段として、お勧めしたいのが、大学のホームページで公開されている組織図をよく眺めてみることです。探せばどの大学にも組織図は記載されています。私はいつも、組織図からその大学の部署名や部署の規模をはかって志望動機を作っています。
具体的な部署名を書くことができれば、少なくてもホームページを見ていることをアピールでき、かつ、現実的な目で大学を志望していると示すことができます。そうすることで、漠然と学生支援の仕事をしたいという人と差をつけることができます。

もう一つオススメの手段があります。大学のホームページに公開されている事業計画書や事業報告書という資料です。公開されてない大学もあるので一概には言えませんが、もしあれば、確実に目を通しておくと良いです。
何がいいかと言うと、大学のビジョンや教育方針、就職実績や具体的な取り組み等が詳細に書かれています。これは、大学のパンフレットやホームページのような一般向けに書かれたものではなく、国や地域などのステークホルダーに対して書かれたものですので、いわゆる裏資料です。ホームページには書かれてないのに、この裏資料には書かれているような事を志望動機に盛り込んでいけば、よく調べてるなぁと好印象を与えることができます。ここでも他の応募者との差別化を図るためには非常に有効な資料だと私も常々利用しています。


大学職員を目指される方は、上記のことを参考に作成いただければ幸いです。志望動機はその大学のことをいかに調べてきたということを伝える作業でもあります。現実的な目で、対策を練ってみてください。健闘お祈りします。